叡山電車の市原〜鞍馬間は2021年秋までに運転再開 大雨による土砂崩れで長期運休中

土砂災害により運転見合わせが続いている叡山電車の市原駅〜鞍馬駅間について、運転再開見通しが発表されました。

市原駅に停車中の叡山電鉄800系電車(写真AC/Saffron)
市原駅に停車中の叡山電鉄800系電車(写真AC/Saffron)

2020年7月7日〜8日にかけて降り続いた大雨の影響により、叡山電鉄鞍馬線の貴船口駅付近で土砂崩れや多数の倒木、電柱の倒壊などの被害が発生しました。このため、市原駅〜鞍馬駅間は現在も運休が続いており、鞍馬線は出町柳駅〜市原駅間での折り返し運転となっています(路線図は下図を参照)。

叡山電鉄の発表によると、鉄道施設の復旧にあたる同社と治山事業を実施する京都府により復旧工程の検討を続けたところ、2021年秋までを目処に運転を再開する見通しが立ったとしています。

【路線図で解説】叡山電鉄 市原〜鞍馬間 運転再開見通し

叡山電鉄では復旧までの間、二ノ瀬駅・貴船口駅・鞍馬駅を利用する方向けに、市原駅から徒歩3〜4分の市原バス停に発着する京都バス(路線バス)に乗り換えるよう案内しています。運休区間を含む定期券所持者のほか、回数券でも京都バスへの振替輸送を利用できます。普通乗車券やICカードで利用する場合、バスの運賃が別途必要になります(市原〜二ノ瀬・貴船口・鞍馬間は大人170円、子ども90円)。

また、叡山電車1日乗車券「えぇきっぷ」や「叡山電車・京阪電車1日観光チケット」などの企画乗車券では京都バスを利用することはできません。